From.CCRA 福留良尚
コラムをご覧のみなさんこんにちは!
CCRA九州代表の福留良尚です。
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脳卒中のリハビリ…
「難しい」「良くわからない」「習っても出来ない」
こんなイメージを払拭し、自信を持ってリハビリを行えるセラピストの育成を目指します。
是非、今後の活動にご注目ください。
さて、臨床場面で脳卒中後の患者さんが上手く座れないことを多く経験すると思います。
尻もちを着くように座る方。
手すりにつかまり体を支えて座る方。
もちろん大本の原因ですが、これをもう少し詳しく観ていく必要があります。
私たち健常な人間にとって、立つという活動はほとんど筋活動を伴わないものです。
最小限の活動によって、体を安定させていることが出来ます。
その根幹を担うものは、視覚、聴覚(前庭系)、体性感覚です。
これらが相互に情報をやり取りすることで、安定した立位をとることが可能です。
そこから座るという活動を始める時、その働きは大きく変わります。
それまでなかった筋活動が必要になってくるのです。
いわゆる抗重力伸展活動。
「座るとき、体は屈曲するのでは?」
動きは屈曲ですが、内情は伸展の筋活動を保ったまま屈曲していきます。
ここが重要なポイントですね。
遠心性の収縮によって動いていかなければいけないのです。
これが患者さんにとっては非常に難題、、
立位の状態で、視覚、前庭覚、体性感覚に既に問題があるので、過剰な筋活動(伸筋優位の求心性収縮、もしくは同時収縮)で立位を支えています。
そのような方がほとんどでしょう。
ゆっくり安定して着座するための、切り替えが出来ないのです。
座れない以前に、楽に立てていないことを念頭に置く必要があります。
脳卒中に限らず、全ての患者さんに言えることは、効率的で滑らか、かつ安定している動作が難しいということ。
常に緊張状態といえるかもしれません。
着座に上手くいかないとき、先ずは立位の筋活動を評価しましょう。
どの部分が過緊張なのか、視覚、前庭系、体性感覚はどの程度動員できているのか。
座る前に、先ずは立っている状態を確認する、修正するように声掛けましょう。
どのような状態が楽に立てているか、詳細はベーシック講座で詳しくお伝えしています。
端的に文章で表現するのは難題です。
それでは最後まで読んでいただけて感謝致します。
CCRA九州支部代表 福留良尚