CCRA 運動連鎖オンライン編

姿勢コントロールと運動コントロールは密接な関係を持っています。静止している「姿勢」ならば落ち着いて評価や介入が可能ですが、動いている「動作」の場合、途端に難しくなります。姿勢と動作を結びつける運動連鎖について理解することで、姿勢の見方から動作の見方へと発展させていく方法を学びます。姿勢がテーマであるBASICコースで学んだことを動作がテーマであるADVANCEコースへと連携していくセミナーとなっています。

目的

  • 運動連鎖をベースとした姿勢コントロールの評価ができるようになる
  • 脳卒中後遺症者の座位での主要問題を運動連鎖から理解できるようになる

セミナー内容

  • 中枢神経系の障害、運動連鎖の仕組みとは(講義)
  • 運動連鎖から紐解く座位姿勢、姿勢コントロールの評価方法(実技)
  • 脳卒中後遺症者の座位での主要問題〜運動連鎖からの理解〜(講義)

学習の指針

姿勢制御のシステムモデル〜どう姿勢に介入するか〜

姿勢制御のシステムモデル〜どう姿勢に介入するか〜

Basicコースの中心となる「姿勢コントロール」は様々なシステムが影響しあって成り立っています。
運動連鎖編では運動連鎖の観点から姿勢コントロールや運動を紐解いていく構成で、Basicセミナーの「姿勢」とAdbanceセミナーの「動作」を繋ぐ重要なセミナーとなっております。

「運動連鎖」という言葉はよく聞きます。
例えば関節同士のつながり

運動連鎖の一例(骨)

運動連鎖の一例(骨)

または筋膜のつながり

運動連鎖の一例(筋膜)

良い姿勢はどちらですか?

などが代表的です。
しかし運動連鎖を元に分析し介入する為にはこれらを全て覚えれば大丈夫か、と言われれば実はそうではありません。臨床で患者さんに関わる際にはあくまで参考資料的な役割です。
※もちろん参考資料的な役割として十分に有効です。

運動連鎖とは

身体のつながりとは

運動連鎖の定義を示してあります。
幾つかのことが書いてありますが、詳細はセミナーにてお話しします。
その中でも注目すべきは運動連鎖のパターンは無数にあるということです。

無数にある運動連鎖を全て覚える。非現実的であることがわかります。
どのように運動連鎖を考えればよいか、今まではボトムアップでのアプローチでしたので、トップダウンでのアプローチで考えてみましょう。

ハンドリングのポイント

トップダウンのアプローチ、それは手で「感じる」ということです。

患者さんの姿勢や動作の分析の際、実際に手で触ることで患者さんの身体の内部でどのような連鎖が起こっているのか、どこで連鎖が途切れているのかを感じ取ることができます。

頭頚部・肩甲帯の構造

ただ、やみくもに触るだけでは感じ取ることは難しいです。
停電してもブレーカーを復旧する際に、たどり着けるのは家の間取りや構造を理解しているからです。
身体にも同じことが言え、身体の機能・構造を理解することで、目に見えない身体の内部の反応を手で感じ取ることができます。

運動連鎖が起こるための条件

運動連鎖が起こるための条件

セミナーでは2日間で身体の機能・構造を学びながら、運動連鎖を学び評価の練習を行っていきます。
また連鎖が途切れている時に、どのような介入を行えばよいか、その理論と介入の方法論を学ぶことができます。

セミナー開催情報

対象

理学療法士、作業療法士、言語聴覚士

定員

30名

受講料

6,000円(税別)

オンラインの3つのセミナーを全て受けることで姿勢コントロールに対する評価を包括的に学べるように構成されておりますので、一括コースを推奨しております。
より受講していただきやすい様に一括受講では受講料が3000円の値引きで受講が可能となっております(3講義18000円→一括受講15000円)
また、オンラインオースを受講された場合はBasicコースが受講料分割引となります(オンラインコース実質無料)